あなたは35日に一回奇跡を感じますか?
リトルウッドの法則というのをご存知ですか?
これは、数学者であったジョン・エデンサー・リトルウッドという人が、
「奇跡は100万回に一回しか発生しない例外的な事象」
と定義し、その上、
「人が起きている間、1秒に一回の事象が起こる」
「人は1日8時間活動する」
と仮定して計算したところ、
35日間で100万回の事象が起こることになるので、定義から見て、
「人は平均して35日間に一回奇跡を体験する」
と主張したものです。
これを読んでどう思いましたか?
「ええっ? 奇跡なんて起こった覚えがないのに、35日に一回なんて多すぎだ! 」
なんて、思うかもしれません。
だって、特に変化もなく、ドラマティックなことも起こらない日常だし、
なんだか退屈でつまらない日々。
「毎日同じことの繰り返しでつまらないな……」
「刺激が欲しいな……」
来る日も来る日も、
同じようなことを繰り返すような日々を送っていると、
そんなことを感じることもあるかもしれませんね。
恒美(ひさみ)さんは言います。
「自我のマインド、マテリアルマインドは特別感が大好き。
平凡な日常を退屈に感じたり憂鬱に思ったり。
けれど魂に繋がるスピリットマインドは、当たり前の平凡な日常の中に、
奇跡や幸福を感じさせてくれる」
私自身がそんな幸福を感じるようになったのは、
それまでしていた仕事を全部手放して、
ただ生活に必要なことしかしなくなった時期からだったように思います。
生活に必要なことしかしないわけですから、
当然、平凡でなんの刺激もない毎日の繰り返しです。
仕事をしていた頃は、そんな繰り返しのような日々を送るのは嫌だと思っていました。
けれどその頃は以前のようなやる気が全く湧かず、
仕事を放り出してしばらくの間ぼんやりと過ごしていました。
そうして過ごしているうちに、
繰り返される平凡な日常の時間の中で、
不思議な幸福感を感じるようになっていることに気付きました。
いつも行く駅までの道のりを歩いている時の充実しているような感覚。
いつも行く駅前のカフェでぼんやりしている時の豊かな感覚。
いつも行くスーパーでの買い物中に感じる、
そこにいる人たちの生活の営みを大切で愛おしく思う気持ち。
そんな時はいつも世界がパステルカラーに優しく染まって見えます。
空気中に愛がたくさん漂っているような、
いや、この世界が全部、愛で出来ているような。
今、私はなんとか生きていて、
生きてるからこそ得られる経験ができている。
それがなんとも奇跡的でありがたいことかと感じる。
平凡でなんの刺激もないこの時間と空間が、
私を愛し優しく抱きしめてくれるようです。
こんな時は感謝の気持ちが溢れて仕方なく、
その気持ちを綴って恒美さんに送っていました。
今はさすがにうるさくなって申し訳ないので
しょっちゅうは送らないようにしていますが、
(でも時々、送っちゃう……笑)
恒美さんが必ず返してくれる愛の循環に、
「これでいいんだな…」という肯定感に包まれるのです。
もうこうなると、リトルウッドの法則どころではありません。
この私の経験とは少し違うかもしれませんが、
病気や困難などを経験した後は、それまで当然だと思っていたことに、
心から幸せだと感じる事ができるようになる、などどいう話を聞く事があります。
刺激的な事が起こらないっていう事は、平穏で無事だったってこと。
実はとても奇跡的でありがたいことなんですね。
どんなものであれ、当たり前の日常が幸福で奇跡と感じられる感覚が増えていけば、
この世は天国になるのではないかと思うのです。
皆さんは、平凡な日常に幸福や奇跡を感じることはありますか?