怖いとき
急に、何の前触れもなく何となく怖くなる時って、ありませんか?
以前の私には、そんなことがよくありました。
そんな時は、いつも
「あれ? なんか忘れていること、なかったっけ? 」
「あの仕事で何か見落としてたりしてない? 」
「なんか私、失敗してたりしないかな? 」
と自分の点検を始めたものでした。
こんな風に、急に『怖い』という気持ちになった時、意識は『今』という時から抜けてしまっています。
恒美(ひさみ)さんによると、
「そんな時は今たまたま『怖れ』が流れてきて、
自分に入ってきただけなの。
宇宙には様々なエネルギーが流れていて、
その中の恐怖の質のエネルギーが、ただ循環しているだけ」なのだそうなんです。
「これは放っておいて感じ切れば、そのまま流れていくよ。以前のともこさんのように、自分の点検を始めている時って、
先に自分に入ってきたエネルギーの質を循環して、目の前の状況にあてはめているだけなの。
だから怖くなった時は自分が「今にいない」ことを思い出して。
そして『今、何が起きている』かを見てね」
なるほど~、言われてみれば確かにそうです。
前述のような「自分の点検」は、
あくまで想像の中で「ああかもしれない」「こうかもしれない」とやっていただけ。
「その時、起きていること」ではありません。
こんな時、自分の意識は今にいないのですね。
恒美さんは続けます。
「肝心なのは、意味付けしないこと。昔の痛みとくっつけて、ドラマを広げないこと。
昔の痛みが、『~ではないか? 』と意味をつけてしまって、さらに怖れを大きくして、
『もうあの経験をするのは嫌だ』こうなってしまうの」
これに関しては、もう思い当たることしかありません……
昔はどれだけ散々、湧き上がってくる怖れに意味付けをしてドラマを広げ、さらに怖れを膨らましてきたことでしょう……
「怖れの意識は、今の意識に寄生するんだよ。
寄生したらそのエネルギーを餌に動けるから。
でもね、餌にしなければ、去っていくしかなくなる。つまり『恐れ』を感じても、
意味付けもせず、昔の痛みにくっつけて今にドラマを広げていかないでそのままにしていたら、必ず出ていくよ」
うんうん、そうですね。
恒美さんのセッションに通うようになってから、
「感情をそのままにして感じ切る」をとにかく一生懸命やったのですが、
これに慣れて「感情は感じれば流れていく」ことが分かっていくに従って、
現実の出来事への感触が、いつの間にか
どんどん穏やかなものになっていったような気がします。
「怖い感情になった時、
『なったらなったで引き受けよう』
『これが私の人生だ』
腹を括って引き受けてみて。
そしたら、案外そんなことは起こらないよ、大丈夫」
あ、そうかも。
「起きたら起きたで仕方ないか」
って思えたことって、それが実現したことってなかったかも……
そっか、腹を括ってみるのも大切なんだね。
恒美さん、ありがとう!
これを読んでくださる皆さんも、もし怖い感情を感じるようなことがあったら、
今回お伝えしたことをどうぞ意識してみてくださいね。
それに見舞われている時はなかなか厄介ですけど、回数を重ねるたびに、その感情が流れていく速度が速くなっていくし、
ドラマや昔の痛みをくっつけないことで重さが軽減されて、そのうちに「怖れの質」を怖れなくなってくるんじゃないかと思うのです。