みんなが同じスタート地点に立って、自分の個性を楽しむ時代
こんにちは。
スピリットマインド編集部のともこです。
よく行くカフェで会う人がいます。
いつもパソコンで何か作業をしているのですが、
先日偶然隣に座った時に、
その人が音楽を打ち込みで作っているのが分かりました。
ヘッドフォンをして小さくリズムを刻みながら、
次々と音を打ち込んでいます。
以前は音楽をやろうと思ったら、
まず楽器を入手しなければならなかったし、楽器を入手したらその楽器を弾きこなせる様に練習を積んでいかなければならないなど、音楽という形にできるまで金銭的•時間的•物理的なハードルがありました。
でも今は、パソコンとソフトウェアがあれば、
自由に音楽的な表現ができるようになっているのですね。
スダジオを借りることもしなくていいってことですよね。
同じように例えば文章だって、
以前なら選ばれた人でないと公に発表できなかったけど、今ではインターネット上で誰でも気軽に発表できるし、
映像もスマホ一つで撮影編集して発信する事ができます。
今では当たり前のことのようだけど、
以前は広く公に発信することは、
一般の人にはとてもハードルが高いことでした。
それがこの十数年で全く様変わりしたのです。
恒美(ひさみ)さんが話してくれたことを思い出します。
「今までの社会は、権威的な縦社会だった。
それは今までの伝統や習慣を大切にする価値観の社会。
そのエネルギーが強かったちょっと以前の社会では、認められて選ばれた人でないと人前に立って表現や発信を広くできなかったよね。
でも、もう我慢する必要はないの。
なぜなら新しいエネルギーの中で、これからどんどん自分自身の個性を楽しむという社会になるから。
それはみんなが同じスタート地点に立つということを意味するの。
そのスタート地点とは、自分自身でいる、ということ。
まずはここに立って、自分自身の個性を楽しむようになっていくの」
なるほどです。
こんな風に誰もが気軽に発信できる状況になったのは、みんなが同じスタート地点に立ってそこから自分自身の個性を楽しむ、という社会に移行しつつある流れの中で起こっていたんですね。
けれど、ここで大切なことがある、と恒美さんは言います。
自分の個性を楽しむために、
「自分の個性を楽しむ能力」と「自分の個性を認める能力」が必要となってくるというのです。
え?
認めたり楽しんだりするのに、能力が必要ってどういうこと?
認めたり楽しんだりを意識すればそれで良いのでは?と思うかもしれませんね。
話を聞いていて感じたのは、能力となると、ただ意識を持つ程度のことではなく、どんな状況でも発揮できる感じがありますよね?
外の誰かから認めてもらったり賞賛されたりが全く無くても、自分の中で認め続け、楽しみ続ける事ができる。
恒美さんが言っているのは、そんなもはや能力くらいの、だからもう能力と表現する「自分の個性を認めること」「自分の個性を楽しむこと」ということなのです。
恒美さんによると、実際にこの「能力」は元々私たちの中に備わっているので、
思い出していけば良いのだそうです。
それは自分の中で体感する能力であり、能力という言葉で表現してはいても、外に向かって何かをやって、認められたり証明したりするようなものではないということです。
この能力を思い出せば、他者の個性を認めることが自動的に起こるそうです。
そこに優劣はなく、それどころか他者の個性に触発されてより自分の個性が際立ち、さらに創造性を発揮するようなったりと拡がっていくことができます。
またこの能力を思い出せば、人と自分を比べて落ち込むことは起こりませんし、
自分以外の誰かのようにはなろうとはせず、
自分の個性が切り拓いた道をそのまま進むことができます。
逆にこの能力が使えてないと、
他者の個性と自分を比べたり、優劣をつけたり、
人と違うのは当たり前なのに違いを感じて落ち込んでしまったり、
自分自身というスタート地点に立とうとしてるのに自分ではないの憧れの誰かのようになろうとしたり、
自分以外の目標とする誰かのようなポジションにつこうとしたりしてしまいます。
色々な個性をそのまま認められるスピリットマインドの視点から見ると、
その個性に応じたさまざまなポジションがちゃんと用意されているのがわかるのに、この能力を使えてないと、それが見えないのです。
恒美さんは
「何かをしようとする時、誰かのようになろうとしちゃうとそこでは優劣をつけがちになる。だからそうじゃない方を、つまり優劣をつけない方を選んでいくといい」と付け加えてくれました。
この話を読んでどう感じたでしょうか?
なんだかワクワクしてきませんか?
私は、恒美さんの話を聞いた後、
そこに繋がっているんだなと思ったカフェでの光景がとても嬉しく感じられました。
皆さんは、自分自身というスタート地点に立って、そこから自分の個性を楽しんでいる、そんな自分の姿を想像できますか?