エゴは可愛い??
こんにちは。
スピリットマインド編集部のともこです。
人に備わった二つの意識のうち、
思考や感情を持つ自我のマインドを、
私たちはマテリアルマインドと呼びます。
通常、エゴと呼ばれるマインドです。
マテリアルマインドは肉体に標準装備されていて、生きていくには必要なマインドなのにも関わらず、私はマテリアルマインドっぽさが好きになれませんでした。
それはマテリアルマインドというものが、
「足りない」とか「欠けている」
という視点から物事を捉えがちだからなのでしょうか。
このマインドの感覚が優勢だった時は、リラックスできず、いつも追い立てられてるような落ち着きのなさがあって、苦しく感じることもしばしばでした。
そしてマテリアルマインドの感覚を強く感じるたびに、自分に嫌悪感を感じて落ち込んでいました。
でも、恒美(ひさみ)さんはそんなマテリアルマインドを「可愛い! 」と言います。
え? 可愛いって?
比較してジャッジして、
自惚れたり落ち込んだりして、
良いだの悪いだのとお喋りばかりを頭の中でしている、このエゴのどこが可愛いのでしょう………?
ある時、私が
「認めて欲しいって気持ちを持つ自分が嫌だ」
と言った時も、恒美さんは
「ともこさんには、役に立ちたいっていうエネルギーも流れてる。認められたいっていうのは、それと同じことだから全然問題ないよ」
と言ってくれて、
ああ、これもエゴが可愛いって言う恒美さんならではの優しい言葉だなぁ、と思いました。
エゴを可愛い、って思えたら、
ついつい自分にダメ出ししてしまう癖も
少しは和らいでくるのでしょうか……
そんなことを考えながら過ごしていたある日。
ふと、エゴって可愛いな、と感じる瞬間を持つ事ができたのです。
それは友人と話している時、
彼女が属しているコミュニティの中で、いわば「エゴ丸出し」で行動して、コミュニティの人達から引かれてしまっている人の話を聞いた時です。
その人の言動を聞いていると、確かに引かれてしまうのも無理はなく、コミュニティの人たちがその人を避ける気持ちも分かります。
でも、話を聞いているうちに、その人の
「承認して欲しい」「重要な存在だと思われたい」という気持ちが伝わってきて、まるで子供が「ママ、こっちを見て! 」って言っているかのように感じたのです。
客観的に聞くと滑稽にさえ思える事も、本人は一生懸命にやっていて。
視野は狭いかもしれないけど、一途で一生懸命で、何か健気で。
その有り様が、寂しくて弱くて一人で、切なくて。
本当だ、こんなふうに感じられたら、エゴって可愛いんだね……
少しだけでも、恒美さんの感じる感覚に近づく事ができたのかな……
皆さんは、例えば
「すぐ調子に乗っちゃう自分って恥ずかしいな」とか
「人と比較してしまう自分って嫌だ」とか
「小さいことを気にしてクヨクヨしちゃう自分が好きになれない」
という風に思うこと、ありませんか?
そんな時、「でもなんだか、そんな私のエゴも可愛いな」
と思えたら、少し明るい気持ちになれるかもしれませんね。