信じていることが現実になる
元々、起こる出来事には何の意味もありません。
起こることは、ただ起こってきます。
そして同じ出来事に与える意味や解釈も、一人ひとりが異なります。
人は起こる出来事に対して、その人の視点で意味付けと解釈をして、
独自のドラマ(ストーリー)のなかを生きているんですよね。
このドラマをその人の中で構築するとき、
それは自ずとある種の「確証バイアス」を基に作られていきます。
確証バイアスというのは、
自分の持っている信念を支持する情報ばかりを集め、
反証する情報は無視もしくは集めようとしない傾向のことを言います。
認知心理学や社会心理学における用語です。
バイアスというのは、物事を現実とは異なる歪んだ形で認識する現象のことですが、
私たちにとってむしろ現実をありのまま見ることの方が難しくなっているようにも思えます。
こんな風に、当たり前のようにバイアスを持って現実を認識して生きている私たち。
その「バイアス」が重くネガティブに設定されていたら、
どんな人生を体験するか、想像できますよね?
そういう意味で、人は自分の信じている信念通りの現実を体験しているというわけです。
スピリットマインドの意識を思い出していく過程は、
この「バイアス」を引き起こしている信念や思考に気づいていく過程と、
とても似ているように思います。
振り返ると、恒美(ひさみ)さんと何年も重ねてきた会話は、
「現実に不調和を引き起こしている信念・思考」
「より自分の本質に沿った思考や意識の持ち方」
に気づかせてくれるものでした。
「困難の最中にいる時、その瞬間使われている信念を捕まえることで、
自分のエネルギーの流れを根本から変えることができる」
と恒美さんは言います。
当時は「信念に客観的に気づくだけで、何が変わるのだろう」
と全く手応えが感じられない私がいながらも、
とにかく次のセッションの約束の日まで、
ただひたすら、その瞬間の信念を見続けたのです。
ふりかえるとその過程は、「元々、私たちは満ちている」という立ち位置に戻っていくことに
他ならなかったと、今の私は思います。
かつての私のように、今困難に見舞われて、もがいている人がいたら、
「すぐに状況がよくなるような解決策を知りたい! 」と思うかもしれません。
その気持ちは痛いほど分かります。
「ただ気づくだけで何が変わるの? 」「手応えが全くない」
とも思うかもしれませんが、そんな気持ちも持ちつつも、
「困難に見舞われている『その瞬間の信念』に、ただ気づく」
この光の努力を重ねてみてください。
外側の解決策を探す努力より、
見る世界を根こそぎ変えてしまう努力の方が、実りある幸せへの近道だったんだ、
という経験をたくさんの人にしてほしいです。
今、新しいエネルギーの影響で、私たちは今までの重い「バイアス」に気付き、そこから離れて、
どんどんスピリットマインドの意識に戻るように促されています。
誰もが「元々満ちている」という立ち位置から現実を創造する、
そんな新しい時代がくることを想像すると、私はとても嬉しくなるのです。