恋愛のエネルギー 〜 ひさみ ストーリー ⑤
私も思春期を迎え、異性を意識するようになりました。
それは片思いでも両思いでも、誰かを思ってドキドキする恋愛だったり、
感情的なドラマに巻き込まれる恋愛だったり、、。
この頃のエネルギーの照らし合わせは、私が気になる人に夢中になっている瞬間や、恋愛をしている友達の話を聞いている時などに起きていました。
恋愛のエネルギーの質は「ものすごい強さで一点に集中しているエネルギー状態」
このエネルギーに近いイメージは、渦巻グルグル。(笑)
その活発な渦巻グルグルの中に、一点、想いを寄せている相手のエネルギーの質がマーブルチョコのように混ざってグルグルしているのです。
「これが、恋愛している時のエネルギー状態なんだ」と瞬時に知らされ理解します。恋愛に興味のある私は、またエネルギーが視たくて、意識的に恋愛している子を観察し続けるようになります。すると恋愛エネルギーは意外と簡単に視えてくるのです。
授業中の私の視点が変わり、勉強そっちのけで、エネルギーの照らし合わせが始まることを期待しながら、みんなの後ろ姿を直視するようになりました。(笑)
今は授業中で、その子の好きな人が、その場にいないのに、好意を寄せている相手のエネルギーの塊が常にその子と共にあってマーブルしています。私もエネルギーを視ていると、その相手がリアルに存在しているかのような錯覚が起きます。
面白いのは、恋愛している子の渦巻グルグルの中にいる相手のエネルギーの質と、実際の相手のエネルギーの質が全く違う時。これはファンタジーの世界で恋愛していて現実では、何も起きていないということも、後々わかってきました。
実際の印象もそうですが、恋愛している人のエネルギーは、気持ちが良いくらいに単純な配列でエネルギーもとてもわかりやすいのです。
でもどんなエネルギーの質にも言えることですが、バランスが大事で、
一点に集中していてわかりやすい恋愛のエネルギーの質も、渦巻が、あるレベル(独特な音を放った振動になる)まで達すると、現実では問題となって現れ始めます。黒い紙に虫眼鏡で太陽の光を一点に集めると焦げてしまいますよね。そんなイメージ。
一点に集中している分、奥行きもとてつもなく深いので、心の苦しみも深くなり、ストーリーも複雑化してしまうのです。
ほとんどの人が、スピリットマインド(魂と繋がったマインド)は眠った状態で、マテリアルマインド(自我のマインド)で恋愛をしています。
私も、エネルギーの領域が同時に視えることが減り、同じようにマテリアルマインドで恋愛をしていました。
マテリアルマインド(自我)で恋愛をしている分、私のエネルギーは一点集中、相手にに注ぎ込まれているので、当然相手次第で、私の心はたちまち不安定な状態に陥ります。
相手の態度がいつもとちょっと違う、他の女子と話しているのを見かけた、たったそれだけで、不安が押し寄せます。
私の心の状態は、マテリアルマインドの性質、
彼という相手がいるから成り立っている条件付きの幸せ(循環)だったからです。
普通だったら、そのまま感情の渦に飲み込まれマテリアルマインドが作り出すメロドラマの主人公になってしまうところですが、
私の場合、時々、エネルギーを見せられてスピリットマインドに切り替わるので、程よいところで客観性が入り助けられました。
例えば、彼の行動に不信感を持った時、
現実では、マテリアルマインドの私が優位で、感情的な反応を体験しているのですが
時々、うっすらと、ほんの一瞬、感情とは無縁のスピリットマインドの視点が入るのです。
その視点は、時間で表したとしたら、指をパチンと鳴らすくらいの、すぐに消え失せてしまう一瞬なのですが、その一瞬はとてつも無いパワーがあって、その後の私を、いつも幸せに繋ぐ言動へと導いてくれました。
ただ、そのままのエネルギーを照らし合わせ、ただ、そのままの質でエネルギーを理解します。
(人が嘘をつく時ってこういうエネルギーになるんだ。
おお、、枝分かれみたいになって、、え?この質は罪悪感なんだ!へえ、、。)
みたいな。。
時々、このエネルギーの照らし合わせが起きるおかげで、
自分や他者のマテリアルマインドが生み出すドラマに、はまり込まずに済みました。
学生時代は、恋愛関係のエネルギー循環の質や、そこから生まれる匂いの質(感情、パターン)など、本当にたくさんの異なるエネルギーを理解したのですが、そのうちの一つ「ファンタジー」のエネルギーの質をシェアしたいと思います。
きっと誰にでも身に覚えのある感覚ではないでしょうか。好きな人に思いを巡らす想像です。幸せな気分になりますよね。
でも幸せな気分にしてくれる想像も、想像期間が長く続いてしまうと「、、だったら、、。」の想像世界がグレードアップしていき、いつの間にか自分の現実に投影して広げていきます。
想像世界が現実の世界に根を張り出した投影状態を妄想、いえ、「ファンタジー」と呼ぶとすると、このファンタジーのエネルギーは、とても興味深いものでした。
現実で実際に起きている時のエネルギー循環や仕組みを、本当にそのままそっくりコピーしたようなエネルギー状態で、エネルギーの領域では、なかなか区別ができないのです。
初めは「え?これって、実際にこの子に起きていること?」
と、区別できないままエネルギーの流れを視ていました。
好きな人を想って、両想いになれたら、付き合うことになったら。。。と想像を楽しんでいる状態。
この時のエネルギー状態というのは、「現実じゃなくても、現実になっている」状態を創っています。
それを叶えたい!信じたい!という強い思いがあり一点に集中しています。
私も、友達の相談に乗っている時によく照らし合わせが起き、「ん?この微かな匂いの違い、、あ、今、想像を超えて妄想の展開になったのか、、」と感覚的にわかるようになりましたが、ファンタジー歴が長い方だと、今でも区別しづらいです。
これはかなりの時間をかけてですが、ファンタジーのエネルギー循環が活発な時に、現実的なアドバイスはNGだということも理解しました。
真実を伝えても、ファンタジーを守るために反発されるか
または、相手が希望を失い落ち込んでしまいます。
意識的であれ無意識的であれ、ずっとファンタジーの中で生き続けたい人もいますからね。
ファンタジーエネルギーは、観察し続けていると、不規則なリズムですが、配列がぼやける瞬間があるのです。その瞬間に何か現実的なアドバイスがハマると配列が微細に変わり循環に変化が起き始めます。
このエネルギーの変化は、本人の意識の視点が変わり、現実に根付いた恋愛やパートナーを見つける意識に切り替わることが多く、ファンタジーの世界にいた頃より、断然エネルギーが輝きを放ちます。
この配列がぼやける瞬間を捉えるのは、今でも現実で幸せになりたいと願っているクライアントさんから、お話を伺う時に役立っています。
私の思春期は結構(だいぶ?)おませさんでした。(笑)
それはきっと「エネルギー辞典」の恋愛の章を埋める必要性があったから。ということにしておきましょう。(笑)
様々な状況に置かれて、時に感情ドラマの渦に入り、マテリアルマインドに左右される心の浮き沈みを経験しながら人は自らのマテリアルマインドが生み出したドラマの世界でのみ苦しんでいるということもわかりました。
エネルギー辞典のボキャブラリーが増えるにつれ、時々しか起こらないエネルギーの照らし合わせでも、深く理解できるようになりました。
そして30代に入る頃、私にはまたある大きな変化が待っていたのです。
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