エネルギーの領域が突然見えなくなる 〜 ひさみ ストーリー ④
<13歳〜32歳> マテリアルマインドの目覚め
その朝のことをよく覚えています。
目が覚めると、今までと全く違う感覚でした。
何が違うのだろう?
すぐに気づきました。ずっと当たり前に見えていた、二つの次元の一つ、エネルギーの領域が消えているのです。
全開だったスピリットマインド(魂と繋がったマインド)も閉じ、どんな状況の中にいても安全でいつでも守られていた感覚が、私の中から突然消えました。
その朝を境目に、マテリアルマインド(自我)の私が優位になり「自我の思考の世界」で現実を体験し始めます。
エネルギーの領域が見えなくなった日から、私の内側はソワソワして居心地が悪くなり、自分の外側に安心できる居場所を探すようになりました。周りの目を気にするようになり、どう思われているかが異常に気になり始めます。
人に好かれる私にならなければという思いが急に強く感じるようになって、「人に嫌われる怖れを感じている新しい私」が自分の中の大半を占めるようになっていきました。日々、「人に合わせる」「人に好かれる」「外側に安全な居場所を見つける」ということに意識を注ぐようになります。
たまに、その状態を楽しんでいるスピリットマインドを、私の意識の片隅で感じることもありましたが、それはすぐに消え失せてしまいます。
マテリアルマインドが優位の新しい私の世界では、時々、ほんとうに時々、エネルギーを知る必要のあるポイントに来たときにだけ、スピリットマインドになり、エネルギーの領域が視えて照らし合わせが起きます。
でも以前と大きく違う点がありました。違う点を言葉すると、エネルギーの領域に深み?奥行き?が現れたこと。
マテリアルマインドのエネルギーの種類もさらに複雑になりました。
人間の感情や思考エネルギーの配列のようなもの(パターン)、そのエネルギーの拡大や縮小の流れ、変化を促す配列を知らされます。
言葉にすると、何それー!!ですよね。(笑)
でもエネルギーの領域とつながっている時の私は、いつもスピリットマインドですから、一瞬で照らし合わせ知らされ理解できるんです。
その時そこには、エネルギーの様子や理解したことを、他の人に話せる意識、マテリアルマインドは存在しません。
仕事として私のこの世界をシェアするようになるまでは、他の人に話すという発想自体がありませんでした。
仕事をしていると、エネルギーでどこまでがわかるのか、その仕組みを知らされたらどんな変化が起きるのか、もっとより詳しく、もっとより具体的に知りたいという方から質問を受けることがよくあります。
ですが残念なことに、未だに上手に答えられないのです。
エネルギーの次元で起きていることを説明しようとすると、どうしても求められている具体的な説明とは真逆の、抽象的で曖昧な説明に収まってしまいます。私の中では、抽象的な表現こそエネルギーの領域の純粋な部分のニュアンスが微かに残り、より具体的に近い説明になるのですが、マテリアルマインドの視点が強い方には抽象的すぎてわかりづらいことが多いようです。
ひさみヒストリーは
へえ、そんな体験をしている人もいるのね。くらいな感じで、さらっと聞いていただけたら嬉しいです。
多くの人は、マテリアルマインド (自我)の視点で人生を生きています。
私も、この時期、マテリアルマインドの世界で人間関係を経験していました。
まるで一つの次元しか存在していないように感じる私。
エネルギーの種類を知るのに最適な、個性の強い人達との関わりの中で、様々な状況に置かれマテリアルマインド(自我)の視点から反応しまくりました。反応から生まれた感情を、他の人の感情と共鳴して広げて、たくさんのストーリーを生み出し、感情に浸り、振り回され、ドラマチックな日々を過ごしました。
マテリアルマインドが優位な世界を実体験しながら、他者とのエネルギー循環の質、複雑に絡まってでき上がっていく奥深い配列パターンを理解していきました。
中でも嫉妬エネルギーの質の奥行きの深さはもっとも複雑で、現実の人間関係や個人の性質に、一番大きな影響を生み出していくことが理解できました。
初めて、嫉妬のエネルギーの質を照らし合わせたのは、思春期の初めの頃でした。
私と親友、そして初めて会う親友の友達と3人で遊んだ時のこと。
初めて会った彼女とも打ち解けて
楽しい時間を過ごしました。
次に同じメンバーで会った時、
なんだか新しくなった彼女の態度がおかしいのです。
ところどころで、私に対し棘のある言い方をするのです。
実際はまだ一度しかあったこともなく、私のことをまだよく知らないのに。
この頃の私は、知る必要のあるエネルギーの時だけ、あれ?と思ったと同時に、エネルギーの領域が視えてくる感じでした。この時も、いつものように照らし合わせが起き知らされます。
マテリアルマインドだけで日々を経験するようになってからの私は、感情や想念の束が作り出すエネルギーラインや種類が、クリアにわかるようになっていました。
それらのエネルギーを、何かに例えるなら「血管」が一番近いと思います。今影響しているエネルギーラインは、血管が脈を打ってうねり、ピコピコしているのでわかるのです。
そのピコピコエネルギーを辿っていくと、本人以外のエネルギー、他者のエネルギーと絡み合っているのかがわかり、その絡まりの質と匂いから紐解くことができます。
「この匂い、ああ、なるほど。友人が、私のいないところで、私のことを悪く話しているのか。へえ、そしてこの子はそれを信じて、、なるほど、それでこの質の循環が始まったのか、、」...みたいな。
わかったからといって、幼少期の時のように口に出してしまうことはもうありません。エネルギーを深く知れば知るほど、エネルギーの状態をただ理解していく、動じない私になっていました。
エネルギーの照らし合わせをしている時は、私の視点はいつもエネルギーに向いていて、「ああ、このエネルギーの質って、現実ではこんな感じに使われていくんだ」と納得して、その複雑なエネルギーの入り組みかたに魅了されます。
嫌な空気や裏切られた時に感じる、ショックや痛みを感じていないわけではないのですが、エネルギーの仕組みを知ることのワクワクさと驚きの方が主役になってしまうのます。
私は根っからエネルギーの世界の住人なのだなと思います。(笑)
思春期の多くをマテリアルマインドで過ごしたお陰で、自分が嫉妬の感情を持った時の苦しさや何とも言えない嫌な感じ、そして嫉妬が自分に向いた時の怖さも、リアルにたくさん体験できました。
そのお陰で今では、もし自分の中に嫉妬の気持ちが芽生えたら、すぐに自分に向けて愛を注ぐ言動に切り替え、エネルギーの配列を変えます。シンプルに苦しいのが嫌だからです。(笑)
でも嫉妬のエネルギーが他の人に視えると、今でも心がざわざわしてして、実際、深く関わっていくことを避けます。この嫉妬のエネルギー循環をどうか私に使わないで、、と反応する、過去の痛みの記憶を持った、マテリアルマインドの私がいるのでしょう。
でも反応したところで他者の世界の決定権は私にはありませんから、ざわざわする度、大丈夫!大丈夫!って、マテリアルマインドの中にある記憶の恐れを、愛を持って抱きしめています。
とにかく、人生に大きな影響を生む嫉妬のエネルギーは、発見したら自他関係無く、すぐさま対処します。(笑)
人生穏やかに平和に過ごしたいですものね。
この時期の私の「エネルギー辞典」は
近しい友人関係で生まれるタイトなエネルギー循環、グループや集団の中から生まれる集合意識のエネルギー循環など、他者と交わって作り出される循環の仕組みや質、種類で埋め尽くされていきました。
そして、だんだんと異性を意識するようになり、恋愛に関わるエネルギーを理解していきます。
13歳のある朝突然、どんなときも物質世界と同時に見えていたエネルギーの次元が感じられなくなってから、私の人生はマテリアルマインドだけの体験が濃くなっていきました。
この後も、時々エネルギーを知る必要のある箇所になった時だけ、瞬間的に視せられ、照らし合わせ、知らされ、理解するという流れが10年以上続いていきます。
次回は、中学生後半〜高校生時代、自分も周りも、異性に興味を持ち始めて見えてきた、恋愛のエネルギーについてお話ししますね。
Next Story >> 恋愛のエネルギー ~ ひさみ ストーリー ⑤